複数借金を返済するコツ15選|無理なく効率的な完済方法とは?

複数借金の返済に悩むビジネスマン

複数の借金を抱えると返済額が増え続け、精神的にも大きな負担を抱えがちです。ですが、現状を把握し計画的に返済を進めれば、無理なく完済できます。

本記事では、借金の状況把握から優先順位の決め方、15の具体的なコツ、債務整理の方法、よくある失敗、完済後の注意点まで幅広く解説します。

目次

複数借金返済を成功させる第一歩は『現状把握』と原因分析

複数借金の返済を考える男性

複数借金を返済するために、まずは自分の借金状況を正しく把握することが大切です。収支や借り入れ先、返済額を整理し、借金が増えた原因を分析して再発を防ぎましょう。

収支・借り入れ先・返済額を把握して複数社の状況を可視化

複数の金融機関から借り入れている場合、残高や金利、返済日がわからなくなりがちです。各社の借入残高、利息、約定返済日、毎月の返済額を表にまとめることで全体像が見えます

家計簿アプリやエクセルを使って一覧を作り、返済の優先順位を付ける準備をしましょう。

借金の原因を洗い出しギャンブルなど問題行動を対処法で断つ

借金が膨らんだ背景には、収入減や生活費不足だけでなく、浪費やギャンブルなどの習慣的な行動が隠れていることもあります。特にパチンコなど依存症が原因の場合は、精神保健福祉センターに相談するなど根本的な対処が不可欠です。

原因を自覚し、再発を防ぐ環境づくりが返済成功の鍵です。

金利・利息・約定返済日の一覧表を家計簿アプリで管理

返済日を忘れたり高金利を放置すると遅延損害金が発生し、雪だるま式に負担が膨らみます。家計簿アプリで借入先ごとの金利や返済日を管理し、返済予定を可視化しましょう。

高金利のローンから優先的に返済する方針を立てることで利息負担を減らせます。

返済計画と優先順位の決め方|雪だるま式を防ぐステップ解説

複数借金返済の第一歩

効率的に完済するには綿密な返済計画と優先順位付けが欠かせません。シミュレーションや家計改善を通じて、雪だるま式に借金が増える悪循環を防ぎましょう。

毎月の返済計画シミュレーションを作成

手持ちの収入と支出を基に、毎月いくら返済できるかシミュレーションしましょう。金融機関や家計簿アプリの返済計画ツールを使えば、完済までの期間や必要な返済額がわかります。

収支が赤字なら生活費や娯楽費の見直しが必要です。実際の数値をもとに無理のない計画を立てることが安心感につながります。

高金利のカードローンから優先的に繰上返済する

利息の負担を減らすには、より金利の高いカードローンやリボ払いから優先的に返済するのが基本です。金利が高いほど支払う利息が膨らむため、少額でも繰上返済を続けると総支払額が大きく減ります。

低金利のローンは最低返済額を守りつつ、高金利へ多めに返済しましょう。

固定費削減と副業で収入アップし元金を一括投入

返済額を増やすには、固定費の見直しと収入増が重要です。使っていないサブスクの解約や格安スマホへの変更で支出を削減し、その分を返済に回します

また、休日の副業や在宅ワークで収入を増やせば元金への繰上返済が可能です。小さな努力の積み重ねが大きな差を生みます。

臨時収入・ボーナスの活用で返済期間を短縮

賞与や臨時収入が入ったときは生活費に回す前に返済に充てることを検討しましょう。一括で元金を減らすと利息負担が減り、返済期間を短縮できます

ボーナス払い可能なローンでは繰上返済手数料や金利の規定を確認し、無理のない範囲で資金を投入します。

複数借金を返済するコツ15選【具体的手段&体験談】

複数借金の返済に悩む

ここからは複数借金を返済する15の具体的なコツを紹介します。自身に合った方法を組み合わせることで、無理のない完済を目指しましょう。

コツ1: おまとめローンで借入を一本化し利息を減額

複数社からの借入を1本にまとめるおまとめローンは、返済日を一本化できるメリットがあります。金利が下がる場合もありますが、返済期間が延びて総支払額が増えるケースもあるため慎重に比較検討してください。

借入額が増えるほど審査が厳しくなるので、申し込み前に現時点の収支を確認しましょう。

コツ2: JCBなどクレジットカードのリボ払いを一括返済

クレジットカードのリボ払いは手数料が高く、返済期間も長くなりがちです。可能なら一括返済や分割払いに変更し、リボ払い専用カードは解約して使いすぎを防ぎましょう

利用明細を確認し、月の支払額だけではなく、支払総額を把握することが第一歩です。

<おすすめ記事|リボ払いとは?仕組みやメリデメ、上手に使う方法をわかりやすく解説します

コツ3: 借り換えローンで年収に合った低金利へ乗り換え

現在の金利より低いローンに借り換えれば、利息負担を減らし返済計画を立て直せます。金融機関の審査では年収や返済状況がチェックされるため、収入証明書を用意し延滞がないよう注意しましょう。

借り換え後は追加の借入を控え、返済に集中します。

コツ4: 少額でも毎月繰り上げ返済して元金を削る

毎月の返済額に上乗せして少額でも繰上返済を続けると、元本が早く減り利息も節約できます。ネットバンキングやATMから手数料無料の繰上返済が可能な金融機関もあります。

余裕がある月や臨時収入を利用し、計画的に元金を減らしましょう。

コツ5: 家計簿アプリで支出を管理し固定費を削減

家計簿アプリを使い、毎日の支出を記録する習慣をつけましょう。固定費・変動費を分類し、無駄な支出や削減できる項目を洗い出します

先取り貯金や返済予算を設定し、決めた金額以外は使わない工夫が重要です。

コツ6: 不用品の現金化と副業収入を返済に充当

使っていない衣類や家電をフリマアプリで売却したり、副業で臨時収入を得たりすることで返済資金を捻出できます。スキルを活かしたクラウドワークや配達のアルバイトなど自分に合った方法を探しましょう。

得たお金はすぐに返済用口座に移すと散財を防げます。

コツ7: 返済日をまとめて遅延・滞納を防止

返済日がバラバラだと管理が難しく遅延の原因になります。各社に連絡して支払日を月末や給料日後に揃えられるか相談しましょう。

同じ日に設定すれば家計管理がしやすくなり、うっかりミスを減らせます

コツ8: 返済専用口座と自動振替で無理なく続ける

複数の返済を管理するために、返済専用の口座を作り自動振替を設定しましょう。給料日に返済予定額をその口座に入金すれば、支払い漏れを防げます。

残高が見えることで返済ペースも把握しやすくなります。

コツ9: 家族に連絡し協力体制を作る

返済を家族に相談するのは勇気が要りますが、協力を得ることで無理なく進められます。生活費の見直しや節約を一緒に取り組んだり、収入増のためのアイデアを出し合ったりすることでモチベーションが上がります。

共有することで再度借金を作らない抑止力にもなります

コツ10: 利息減免や返済猶予の交渉とヤミ金融を避ける

収支が厳しい場合は、借入先に金利の引き下げや返済期間の見直しを相談しましょう。早めに相談することで返済計画を立て直せる場合があります。

一方、ヤミ金融やSNSでの個人間融資は違法な高金利や脅迫につながるため絶対に利用しないでください。困ったときは警察相談専用電話や金融庁の相談窓口に連絡を。

コツ11: 行動をゲーム化して借金返済を楽しい習慣に

長い返済期間はモチベーションが低下しがちです。返済額や残高をグラフ化したり、目標達成ごとに小さなご褒美を設定したりしてゲーム感覚で取り組むと続けやすくなります。

進捗を可視化して楽しむことが継続の秘訣です。

コツ12: 繰上げ返済シミュレーションでモチベを維持

銀行や自治体のサイトにある繰上返済シミュレーションを活用し、追加返済で完済時期がどれだけ早まるか確認しましょう。数字で効果を実感するとやる気が高まります。

なお、診断サイトを利用する際は、個人情報を過剰に求めるものや「必ず減額できる」といった表現のサイトは避けましょう。

コツ13: 他社ローンを優先順位で整理し雪だるま式を回避

複数の借入先を金利や残高で順位づけし、支払い計画に優先順位を付けましょう。高金利・少額残高のローンを先に完済すると、返済の勢いがつきます

全体像を把握しないまま返済すると知らずに利息が膨らみ雪だるま式になることもあるため、こまめな見直しが必要です。

コツ14: 追加借入を禁止し『自力で返す』マインドセット

借金返済のために新たに借り入れると負債が増え悪循環に陥ります。多重債務に陥らないために、返済ができなくなりそうな時点で追加借入をやめ、相談窓口に助けを求めることが重要です。

貸付自粛制度を利用すれば自ら貸金業者への貸付を制限できます。

<参考|金融庁 貸付自粛制度について

コツ15: 知恵袋より専門家コラムを信頼する情報リテラシー

インターネット上には匿名掲示板や知恵袋に多くの情報が溢れていますが、誤った情報や広告目的のサイトも少なくありません。信頼できる弁護士や金融機関のコラムを参考にし、不安な場合は直接専門家に相談することが大切です。

正しい知識を得ることで安心して返済に取り組めます。

複数借金の自力返済が困難なときの解決方法|債務整理の種類と申込手順

債務整理の種類と手順

自力での返済が難しい場合は、債務整理など法的な手段を検討する必要があります。手続きごとの特徴や注意点を理解しておきましょう。

<おすすめ記事|債務整理の流れを徹底解説!プロも教えてくれない初心者用ガイド

任意整理・個人再生・自己破産の違いを解説

債務整理には任意整理・特定調停・個人再生・自己破産の4種類があります

任意整理は弁護士が貸金業者と交渉して将来利息をカットし、分割返済を計画する方法で、借金総額が比較的少額の場合に適します。

個人再生は裁判所に申し立てて借金を大幅に減額した上で返済する制度で、持ち家を維持できる場合があります。

一方、自己破産は裁判所の免責決定により借金が帳消しになる一方、住宅や車などの資産を失うリスクがあります。

弁護士・司法書士への無料相談で返済方法を検討

返済が困難な場合は、早めに弁護士や司法書士へ相談しましょう。法テラスなどの無料相談を利用すれば費用面の負担を抑えられ、具体的な解決策を提案してもらえます。収入や家族構成、資産を正直に伝え、最適な債務整理の方法を検討しましょう

<参考|日本司法支援センター 法ラス

過払い金請求や減額シミュレーションの注意点

長期間高金利で借入れていた場合は過払い金が発生していることがあります。ただし、取引履歴の開示を請求する際には「過払い金」という言葉を使わず、詳細な履歴の提供を求めましょう

また、借金減額シミュレーターは広告目的の場合があり、個人情報を入力させるものは注意が必要です。診断結果はあくまで目安であり、弁護士に相談して正確な計算をしてもらうことをおすすめします。

債務整理後の信用情報への影響とリスク

債務整理をすると信用情報機関に事故情報として登録され、数年間は新たなローンやクレジットカードの審査に通りにくくなります。

しかし、借金を完済して一定期間が過ぎれば情報は消えます。債務整理を検討する際は、将来の信用への影響と家計の再建を天秤にかけて判断しましょう

<おすすめ記事|債務整理を選ぶ前に知るべきメリットと3つの重大デメリット

複数借金を返済しなければならない人が陥りやすい失敗例と対処法

多重債務者の失敗例

多重債務者が陥りやすい典型的な失敗例を知っておけば、同じ過ちを回避できます。ここでは代表的なケースと対処法を紹介します。

滞納・督促を放置すると裁判所から通知が来る

返済を滞納し督促を無視し続けると、債権者は裁判所に支払督促を申し立てます。裁判所からの通知を無視すると、債権者の主張通りの請求が認められ、給料や財産の差し押さえに発展します

通知が届いたらすぐに専門家に相談し、異議申立てや和解交渉を行いましょう。

違法業者からの借り入れは絶対NG

返済に困っても「ブラックOK」「即日融資」などの甘い宣伝をするヤミ金融には手を出してはいけません。違法な高金利で返済が追いつかず、脅迫的な取り立てを受ける危険があります。

正規の金融機関かどうかを確認し、不審な場合は警察や金融庁の相談窓口に連絡してください。

借入限度を超えると雪だるま式に高額化するデメリット

枠いっぱいまで借金を増やすと、利息や遅延損害金が増え、返済総額が雪だるま式に膨らみます。限度額を超えると追加借入ができず、生活費を確保するために更に高金利のローンへ手を出す悪循環に陥りがちです。

早めに家計を見直し、追加借入をやめましょう。

返済計画を見直さず追加借入するリスクと解決策

当初の返済計画を守れないまま借金を増やし続けると、返済負担が限界を超えてしまいます。収支が変化したら計画をすぐに見直し、返済額の再設定や債務整理の検討を行いましょう

借入は返済のためではなく、計画に基づいた一時的な資金繰りに限定することが大切です。

複数借金の返済後にやるべきこと|総仕上げ

複数借金返済後は?

完済後こそ再び借金を抱えないよう生活を整えることが重要です。ここでは完済後にやるべきことをまとめます。

<おすすめ記事|生活設計シミュレーションで理想の生活を手にする方法とは?

家計を見直し余裕資金を貯金・投資へ回す

完済後は、借金返済に充てていた分をまず貯蓄に回し緊急資金を確保しましょう。数か月分の生活費を貯めたら、つみたてNISAなど低リスクの商品で資産形成を始めるのも有効です。家計簿をつける習慣を維持し、余裕資金を計画的に運用しましょう。

クレジットカードの枚数・利用額を管理して再発防止

借金を返し終えたら、クレジットカードの枚数を必要最小限に整理しましょう。利用額がわかりにくいリボ払いは使わず、毎月全額返済する設定にします。明細を定期的に確認し、使いすぎないよう家計内でルールを決めることが再発防止につながります。

目標達成を祝う『完済セレモニー』でモチベーション維持

長い返済生活を終えた自分を労うために、小さな「完済セレモニー」を企画しましょう。家族や友人とささやかな食事会を開いたり、新しい趣味を始めるなど、節度を守りながら喜びを共有することで、次の貯蓄や投資へのモチベーションが維持できます。

まとめ|今日から始めて複数借金を効率的に返済しよう

複数借金を返済するには、現状把握と原因分析から始まり、計画的な返済と家計改善、15のコツの実践が欠かせません。法的手段や相談窓口を活用し、失敗を避けることで無理なく効率的に完済できます。完済後は再発防止のための家計管理と資産形成を心がけましょう。

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